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象の歯

私には4日間の連休だったゴールデンウイークの後半の5月4日、東京の娘の所に行った。
何かの展覧でも観たかったが、「上野動物園、入園無料だってさ。行ってみる?」ということで、
天気もいいことだし、園内歩けばいい運動にもなるか、と、混雑承知で行ってみた。

混んでた。人の波に飲み込まれながらゲージの中をのぞいた。
でも相手は動物。それぞれの特徴的な姿や行動見ているだけで和む。

入り口から少し行ったアフリカ象の近くの展示に私は足を止めてしまった。
ほとんどの人が素通りしそうな、象の牙(たぶんレプリカ)と象の奥歯が壁のガラスに飾られている通路。
実は歯医者でも人間の歯以外の知識は研究者でないかぎりほとんどない。

アフリカ象の牙は象牙として有名だ。牙といっても人間でいう前歯(切歯)に当たるらしい。
ほとんどの動物の歯の構造に象牙質というのが存在するらしいが、この名が象牙から来ているのか、
むかし使った教科書に載っていないか調べたが、わからなかった。

象の奥歯についても初めて知った。
象の奥歯は上下左右1本づつ、合計4本しかない。4本というより4個というべきか。
噛む面が草履のようで、高さがその半分以下の漬物石様のものだ。重さは1個4Kgにもなるという。
その左右1組の奥歯で日長一日草を食んでいるわけだから当然磨り減る。
でも磨り減って無くなる前には次の新しい歯が下に用意できているらしい。(歯根はないのかな?)
神様は生きていくための素晴らしい機能を与えているんだねぇ。

残念ながらヒトの永久歯は次々に新しい歯が用意されているわけではない。
(勿論、象だって虫歯や歯周病で歯を失ったとしたら、次の歯があるかどうか?)
ただ、ヒトの歯は磨り減ると歯根の表面のセメント質が厚くなるという。
磨り減った分だけ厚くなるかどうかはわからないが、よく噛んで歯が磨り減っても、
顔の長さが短くなってクチャっとなることはなさそうだ。ご安心あれ。


shimizu-shika.info | 2010.05.08