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歯並びや咬み合わせが悪いのは遺伝のためですか?

 確かに骨格の特徴が遺伝するように、顎や歯の形・歯並びも遺伝の影響を受けるでしょう。けれども同じ親から生まれた兄弟姉妹でも歯並びや咬み合わせに問題のある子供と問題のない子供がいるのも事実です。つまり、歯並びや咬み合わせは遺伝だけでなく他の因子(環境因子)も影響するのです。

貴方や貴方の家族に歯並びや咬み合わせの悪い人がいたら、どうしてそうなったのか、次に挙げる原因に当てはまらないか考えてみてください。

乳歯に大きな虫歯があった。または虫歯のために乳歯を早期に抜いた。
 
  乳歯列の後方に6歳臼歯(第一大臼歯)が生えてきます。最後尾の乳臼歯に沿って生えてくるため、この乳臼歯が前方に移動していると第一大臼歯は正常な位置より前方に位置することになります。これに伴い、上下の歯の咬み合わせが正常でなくなったり、前方の永久歯の生えるスペースが不足してきます。
 
指しゃぶり、下唇を前歯で噛む、頬杖を付く、いつも口を開けている、などの癖がある。
 
  指しゃぶりを長く続けていると前歯が噛みあわない開咬や前突になるおそれがあります。下唇を噛む癖や口を開けている癖は上顎前突、頬杖は下顎を後方に押したり左右どちらかに押すため顎の位置がずれます。
 
やわらかいものばかり好んで食べる。早食いでよく噛まない。少食で噛む回数が少ない。よく噛まずに飲みもので流し込んで食べる。前歯でかぶりつくような食事が少ない。
 
  噛んで刺激を与えなければ上顎も下顎も成長しません。よく噛むことが顎の成長を促し、歯が生えるスペースを作ることになります。また永久歯に生え替わった頃によく噛むことで上下の歯がしっかりと噛み合うようになります。
 
猫背で姿勢が悪い。食事時背筋を伸ばして食べていない。
 
  猫背では頭が後に傾き下顎は後方に引かれます。食事時にこのような状態だと下顎が後方位の状態で噛むことになります。
 
片噛みをしている。
 
  顎を左右どちらかに偏位させます。また、左右どちらかの咬み合わせが反対になります。(正常では上の歯列が下の歯列を外側から覆うように咬み合っています。)
 

以上のような原因の他に遺伝的な要素も含まれる原因として次のようなケースがあります。

 
前歯の咬み合わせが遺伝的に切端咬合ぎみで、上下の前歯が当たってから下顎を前に突き出す形で咬み込んでしまう。あるいは乳歯の時からすでに下の前歯が上の前歯より前方に位置している。
 
  受け口(反対咬合)といわれるタイプの不正咬合の原因となるものです。反対咬合は早期に治療を要する不正咬合で、早期に治療すれば咬み合わせが逆にならずに済みますし、前歯の咬み合わせを正常にすることで下顎の成長を抑制する作用も生まれます。

最近の子どもたちは顎が小さくなっていて永久歯がきれいに並ばないケースが多くみられます。上の八重歯のみならず下の前歯もガタガタ、下の小臼歯が舌側に倒れこんでいて上の小臼歯と噛み合っていない、噛む力の弱い子どもが増えています。また第2大臼歯が生える12~14才くらいでは、やはり顎が小さくて萌出スペースが狭い場合上下の第2大臼歯はすれ違った咬み合わせになってしまいます。(上の第2大臼歯は頬側に倒れ、下の第2大臼歯は舌側に倒れて、噛んだときお互いをさらに倒すような力が加わってしまいます。)

こうした不正咬合を予防するには昔からの日本の食生活に見られるような、青菜や根菜類、小魚や海草の多い、よく噛まざるを得ない食事を日頃から摂り、時間をかけてゆっくり食事することができるように、せめて子どもが小学生のうちは家庭の努力が必要かもしれません。一旦良い噛みあわせができてしまえば、あとはそれをよく機能させることで自然と周囲の組織の機能も高まっていきます。スポーツ選手が噛み合わせの治療をするのも能力を高めるためですし、何より良い噛み合わせ(咬み合わせ)は顔貌を整え、発音を明瞭にし、美しく食べることを可能にします。
小さなお子さんが居るご家庭では、その子の今後の長い将来のため、食生活や姿勢について注意を払いましょう。


床矯正床矯正

食に貪欲だったためきれいな歯並びになった我が息子の顎。(親戚が集まって食事する時、この子が最初から最後まで食べていました。幼い頃から食べ方は美しく、美味しそうに食べていたのは口腔周囲の筋系がしっかりしていたからでしょう。)
ちなみに息子に比べて少食で、ボロボロこぼしながら最後は飲み物で流し込むように食べていた姉の方は抜歯矯正のお世話になりました。娘が低学年の頃、勉強不足だった私は娘に対して「みっともない」とは言ったものの、「ブスになるよ」と警告しなかったのです。そして私がもう少し早く床矯正と出会っていたら、抜歯せずに治す方法を娘にも勧めていたでしょう。


design | 2008.01.01